小児の顔面裂創:縫合か、テープ固定か? ~判断基準と専門医紹介のタイミング~

先日、転倒による約2cmの顔面裂創を主訴とした小児患者が来院した。 夜間であったため、形成外科医を探して紹介すべきか一瞬迷ったが、「小児の顔面創は縫合よりも粘着テープ(Adhesive Tapes / ステリストリップ等)による固定の方が予後が良い場合がある」という知識を思い出し、今回はテープ固定を選択した。

処置の前に、記憶の再確認として「新しい創傷治療:小児の顔面裂創は縫合しなくてもよい」等のWeb資料を検索し、自分の判断が誤りでないことを確認した上で行った。

しかし、すべての創傷がテープ固定で良いわけではない。「どのようなケースであればプライマリケアで対応可能で、どのようなケースは形成外科へ紹介すべきか(Red Flagは何か)」を明確にするため、後日UpToDate®の “Assessment and management of facial lacerations” を通読し、知識の整理を行った。

■ 今回の学びと今後の診療方針

UpToDate®の知見を踏まえ、自分なりのトリアージ基準を以下のように定めた。

1. プライマリケアである当院でテープ固定にて対応する基準

  • 部位: 顔面上部(前額部など)
  • サイズ: 小範囲(目安として2cm程度まで)
  • 深さ: 真皮レベルまでで、深部構造への到達がない
  • その他: 神経、血管、管などの重要構造物の損傷がない単純な裂創

2. 専門医(形成外科等)へ紹介すべき基準 単なる皮膚の離開だけでなく、深部構造や機能的に重要な部位に影響が及んでいる場合は、迷わず紹介とする。

  • 骨・軟骨の損傷: 鼻骨や軟骨組織に達する、あるいは影響する創。
  • 眼周囲: 眼瞼裂傷、涙小管損傷の可能性がある内眼角付近の創など。
  • 口唇: 赤唇縁(Vermilion border)を越える創、口輪筋に達する創。
  • 神経・耳下腺: 頬部の深い創などで、顔面神経や耳下腺管、動脈損傷が疑われる場合。
  • その他: 創縁の挫滅が高度な場合や、異物の混入が著しい場合。

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